プロセルピナ
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  IPブラックリスト、IP許容リスト
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「プロセルピナ」の受信メール振り分けでは、 IPブラックリストによるジャンクメール(SPAM)判定を行うことができます。 IPブラックリストの他に、IP許容リストも持ちます。
(これらはctrlフォルダ内に保存されます)

どちらのリストも、単独のIPで登録されるのではなく、 そのIPを管理しているISPに割り当てられたIP領域で登録されます。
たとえば、ユーザがIP 12.34.56.78 を「プロセルピナ」のブラックリストに登録しようとした場合、 「プロセルピナ」は、このIPが含まれるIP領域を調べます。 その結果が 「IP 12.34.56.78は、12.34.56.00~12.34.56.255のIP領域を割り当てられたXYZのISPに含まれる」 というものであった場合、「プロセルピナ」はユーザに、 「12.34.56.00~12.34.56.255のIP領域」をブラックと判定するかどうかを尋ね、 それにユーザがOKの判断を下すと、以後、IP領域「12.34.56.00~12.34.56.255」を経由するメールはすべて、 SPAMコマンド 及び SPAM localコマンド でジャンクメール(SPAM)と判断されます。
IP領域が広い場合は、独自にIP領域を細分化して登録します。

 

自動更新の対象外です


IPブラックリスト、IP許容リストは、各ユーザーで独自に追加・削除される性質のものなので、 自動更新(Live Update)の対象となるファイルではありません。
IPブラックリストは、最初の「プロセルピナ」のインストール時に 約1万件のIPレンジのリストとしてctrlフォルダ内に用意されますが、それ以降は、 ヴァージョンアップなどによる再インストールでも 上書きされることはありません。

 

IPブラックリストの自動追加


IPブラックリストは、メール振り分けコマンドの「SPAMコマンド」において、 自動的に追加されます。 「SPAM localコマンド」では参照されるだけなので、自動追加はありません。
「SPAMコマンド」では、 IPブラックリスト、IP許容リストのどちらにも登録のないIPについて、 DNSBLサーバに総当り方式でチェックしますが、そこでジャンクメール(SPAM)と判定された場合、 そのIPを含むIP領域をIPブラックリストに追加します。 詳細は「SPAMコマンド」を参照してください。

 

IPブラックリストの手動追加


IPブラックリストに、IPを指定して追加することができます。
一般的な使用手順では、まず受信したジャンクメールを [F12]キーで発信元解析を行い、 そこで表示されたIPのうち、ブラックと判定したいものを IPブラックリストに登録することになります。
発信元解析

 

IP許容リスト


メール振り分けコマンドの「SPAMコマンド」では、 DNSBLサーバに総当り形式でチェックしますが、 このチェックでは通常のメールがジャンクメール(SPAM)と判定される確率が高くなってしまいます。 大手のISPになるほど、普通のメールの送信に多用されるほかに、 ジャンクメールの送信に利用されることもまた多くなってしまいます。 その為、一般に公開されているDNSBLサーバによっては、 大手ISPをジャンクメール発信元として登録している場合があります。 この場合に、普通のメールをジャンクメールと誤判定されないように、 IP許容リスト を用意しています。
IP許容リストは、ジャンクメール(SPAM)と判定しないIPをリストアップしたものです。 「SPAMコマンド」では、 このIP許容リストにあるIPに対しては、DNSBLサーバへの問い合わせを行わず、 通常メールと判定します。

IP許容リストの追加は、常にユーザが手動で行います。 「SPAMコマンド」で、ジャンクメールでないと判断されたメールが、 ホストA→ホストB→ホストC と経由していたとしても、これらのホストが 自動的にIP許容リストに追加されるわけではありません。
IP許容リストに追加する方式には、「ネット名による追加」と、 「単独IPを指定した追加」の2種類があります。
メールは複数のホストを経由することに注意してください。 たとえば、「SPAMコマンド」において、 ホストA→ホストB→ホストC と経由した場合で、ホストAとホストCがIP許容リストに登録されている場合でも、 ホストBがジャンクメール発信/経由IP と判断された場合、そのメールはジャンクメールと判定されます。

 

IP許容リストの「ネット名による追加」


  ctrlフォルダにある IpList_allowNet.txtファイル に、 許容するネット名(SO-NET, ODN, OCN, など)を記述しておくと、 そのネット名を持つIP領域は、ジャンクメール(SPAM)発信元と判定されません。

  IpList_allowNet.txtファイルには、 初期状態で既に国内の主要なISPがいくつか登録されています。 これらのISPから発信されたメールは、 「SPAMコマンド」「SPAM localコマンド」でジャンクメール発信元と判定されません。 このようなISPから発信されたジャンクメールは、 ベイジアンフィルタなどの 他の方法で振り分けると良いでしょう。

  IpList_allowNet.txtファイルへのネット名の追加/変更は、 テキストエディタで行います(ファイルはUTF-8エンコード)。 書式などについては IpList_allowNet.txtファイルのコメント欄 を参照してください。
変更を反映させるにはView部の再起動が必要です (サービス部の再起動は不要です)。
 

IP許容リストの「IP指定による追加」


IP許容リストに、IPを指定して追加することができます。
一般的な使用手順では、まず受信したメールを [F12]キーで発信元解析を行い、 そこで表示されたIPのうち、許容と判定したいものを IP許容リストに登録することになります。
発信元解析

 

IPリストの登録件数


IPブラックリストとIP許容リストに登録されているIP領域の合計件数は、 View部の起動時にメッセージエリアに表示されます。
次のメッセージ例(Fig.1)では、ブラックリストとIP許容リストの合計で9888件のIP領域が登録され、 また、 23件の「IP許容リストに追加してもよいISP事業者」が登録されていることを示しています。


    [CacheInfo] Listed 9888 net ranges.
    23 ISPs registed as SPAM-safe.

Fig.1: View部起動時のメッセージ例

登録数が増えると、それだけメモリ資源を使用します。
合計が1万件を超えるような場合は、IPの国籍によるメール振り分けを充実させ、 その分のIPブラックリストを減らす方向で対処したほうが、効率的になります。

例えば、IPブラックリストにA国でカウントされるIP領域が多数登録されていて、かつ、 A国から必要なメールを受信する頻度がそれほど高くない場合、 A国経由のメールは IpList.viaコマンド」を使用して、 SPAMコマンド」より先に別のフォルダに振り分けることにしておけば、 IPブラックリストにあるA国のIP領域の登録は不要になるので、その登録を全て削除することができます。
→ 特定国籍のIPレンジをブラックリストから削除

また、IPブラックリストから、件数指定で古い登録を削除することができます。
SPAMコマンド」では、検出された有害IP領域がIPブラックリストに自動登録されていきますが、 古い登録は新しい登録に比べてそれほど重要度がありません。 そのため、登録が多くなりすぎた場合は、件数を指定して古いIPブラックリストを削除します。
→ IPブラックリストから、件数指定で古い登録を削除

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